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RAMPF Group

RAMPF Groupはエンジニアリングと化学的ソリューションのエキスパートです。製造業界における経済性と環境保全という両方のニーズにお応えします。

RAMPF Groupのコンピタンス

  • モデリング、軽量設計、接着、保護用素材の製造とリサイクル
  • 精度とダイナミズムを確実に保証する、位置決め用/オートメーション用の生産技術システムのほか、複雑な複合材料を用いた部品の生産技術
  • お客様ごとに異なる最新の技術要件に応じる幅広いソリューションとサービスの設計

RAMPF グループ沿革

RAMPF グループの歴史は、シュヴァーベン出身者ならではの創意工夫から生まれた壮大な物語です。その今日にまで連綿と続くサクセスストーリーは、起業家精神、先見の明、たゆまざる努力、そして化学・エンジニアリングに関するノウハウに支えられてきました。

1980

RAMPF 黎明期

1980年1月1日火曜日、RAMPF Kunststoffsysteme 社がその産声をあげました。創業者ルドルフ・ランプは同社を典型的な「夫婦起業」だったと、愛着を込めて振り返ります。彼はこう語ります。

妻の協力がなければ、独立の一歩は踏み出せなかったでしょう

起業の一年前、ある化学会社の実験室主任の職を辞したルドルフ・ランプは、ドイツのロイトリンゲン郡にあるグラーフェンベルクの老朽化した体育館を借り、その建物を実験のために改造しました。そこで、ルドルフ・ランプは妻のエヴァ=マリオン・ランプの協力のもとに、注型成形ポリウレタン樹脂の開発に成功しました。開発当初から彼の念頭にあったのは、一つの製品に依存しないこと。そして、最優先課題として企業の基礎固めに専念しました。昼間は製造と新規顧客の開拓に精力を尽くし、夜は新たな製品やアプリケーションの開発に勤しみました。

あるモデル製作業者を訪問したときに、ランプは熱帯木材製のモデルが3次元形状の安定性に欠けるという問題に気が付きました。その後まもなく、ランプは治工具向けのポリウレタン製モデリングボードを開発しました。この画期的な発明は、それまでこの目的で使用されてきた熱帯木材を全面的に置き換え、森林保存に大きく貢献することになります。

1996

EPUCRET をグループ傘下に

ミネラルキャスト事業をグループに統合。ミネラルキャスト製の機械ベースを製造する EPUCRET 社(本社レヒベルクハウゼン)を RAMPF グループに加えます。それは、先見の明に基づく英断でした。ルドルフ・ランプならびに当時の営業部長ウッツ=フォルカー・ヤキッシュ博士(後の EPUCRET 社長)は、ミネラルキャスト材に秘められた多大な可能性に早くから注目していました。というのも、ミネラル材よりも緩衝性能に優れたミネラルキャスト材は機械加工業に役立つと考えたからです。また RAMPF としても、高品質のエポキシ樹脂を基材とするミネラルキャスト材により、反応性樹脂の分野に事業を拡大したいという狙いがありました。

2003

RAMPF グループのさらなる成長

混合吐出装置事業をグループに統合。そのように早くから業界の動きを見抜いていた RAMPF グループは、Hugo Kern & Liebers 社(本社シュランベルク)の分注技術部門を買収し、RAMPF Dosiertechnik を新たに設立しました。それは実務的にも理に適っていました。というのも、反応性樹脂には混合吐出技術が欠かせないからです。以降、RAMPF はフルサービスプロバイダーとして活動を展開してきました。そのスローガンは、材料と機械の一括提供。

初の海外子会社を設立。嬉しい「波及効果」:RAMPF は、Kern & Liebers の買収に伴い、米国オハイオ州ホランドにある同社工場をグループに編入しました。買収契約への調印とともに、RAMPF 初の海外子会社である RAMPF USA が誕生します。その社長に就任したミヒャエル・ランプとユルゲン・ペンカーは共に、2006 年以降、RAMPF USA のさらなる発展に努めてきました。

代替ポリオール事業をグループに編入。Regra Kunststofftechnik 社(本社ピルマゼンス)のエコシステム事業を買収し、RAMPF Ecosystems としてグループに編入しました。それにより、RAMPF グループとしての持続可能性に一段と注力することになります。そのような取組みの主力となったのが、当時としては世界初となるポリウレタン再生装置でした。それによって、分別回収されたポリウレタン廃棄物を高品位の再生ポリオールに変換し、産業規模でのリサイクリングを可能にしました。

2005

RAMPF Japan の設立

海外子会社第2号の誕生。その後も、RAMPF は国際展開の歩みを止めず、日本支社として大阪に RAMPF Japan を開設します。マティアス・ランプと長沼吉昭が同社発展の基礎を築き、後者は今も同社の取締役社長を務めています。会社設立の書類に調印後、日本でのビジネスは急展開を見せます。2005 年 12 月 25 日、まるでクリスマスの贈り物のようにして RAKU® TOOL ブロック形状品を搭載したコンテナが日本に届きます。その後も日本支社の取扱製品は拡大を続け、今では RAMPF Polymer Solutions、 Production Systems、 Machine Systems などの各グループ会社の製品が日本で販売され、成功を収めています。

2006

RAKU® TOOL 製品の自社販売

RAMPF Tooling の設立。2006年1月1日、RAMPF Tooling 社を新設。それにより、RAMPF は自社組織による幅広い RAKU® TOOL 製品群の販売に着手しました。それに先立つ半年の間に、グループではシュヴァルツヴァルトから日本に至るまで、自社の販売網の確立に集中的に取り組んでいました。1982 年にルドルフ・ランプがモデリングボード材を発売して以来、それまでボード材の販売は常に外部の提携先に委託してきましたが、このように自社販売に向けて着々と準備を進めてきました。そして、世界最大手のボードメーカーとして RAMPF はここで製品の自社販売に踏み出します。

そのために大々的な新規雇用と投資を行うとともに、独自のマーケティングコンセプトを確立しました。その後は、ブロック材だけではなく、工具樹脂、ペースト、最終形状に近いカスタマイズ注入成形材などを製品レンジに加えていきます。

ルドルフ・ランプは製品の高性能化というだけではなく、お客様のニーズに応じたカスタムソリューションを提供することで差別化を図っていきます。また、グラーフェンベルクにテクノロジーセンターを新たに設立し、日々、技術革新のための研究を重ねるための拠点としました。

2007

RAMPF China の設立

海外子会社第3号の誕生。2007 年の時点では、世界売上高トップ企業 500 社番付にランクインした中国企業はわずか 24 社しかありませんでした。今日、その数は 115 社に及びます。しかし当時から、中国の急成長の兆しは明らかでした。ルドルフ・ランプ、そして 2005 年から RAMPF Holding のトップを務めるミヒャエル・ランプは、中国が「世界の工場」以上の存在になりつつあることを見抜いていました。親子で経営を担う両名は、中国市場の膨大な潜在力に注目しました。そして、中国市場への参入には、現地生産が不可欠であることを認識していました。そこで、江蘇省太倉市に RAMPF China を設立しました。

2008

ルドルフ・ランプ、経済功労者賞メダルを受賞

2008 年 3 月、中小企業振興に関わる功労が認められ、ルドルフ・ランプにバーデン・ヴュルテンベルク州経済功労者賞が授与されました。授与式はシュトゥットガルト新宮殿にて華々しく執り行われました。同州のエルンスト・フィスター経済相から、地域企業としての大きな貢献を称える言葉と共に、グラーフェンベルク発祥の RAMPF 創設者にメダルが手渡されました。「夫婦での起業」に端を発した RAMPF も、歳月を経て 2008 年には 6 つの系列会社と 400 名の社員を抱え、反応性樹脂の業界を世界的にリードする企業グループに成長を遂げていました

自分の会社というのは、ライフワークです。その育成には全身全霊で取り組まなければなりません。そして、その取り組みには資金を要するだけではなく、時間もかかり、決断力を要します

と、ルドルフ・ランプは祝賀授与式で述懐しています。また、家族の支援なしには会社の発展はなかったと創業者は述べています。企業として一歩を踏み出したときから、RAMPF は「ファミリービジネス」であったということができます。ミヒャエル・ランプ、マティアス・ランプという二人の息子は後継者として、経営のバトンを確かに引き継いでいました。

2009

グラーフェンベルクのイノベーションセンター

約1年半の工期を経て、2009 年 7 月 18 日に竣工。グラーフェンベルクに新設されたイノベーションセンターの竣工を祝う記念式典が華々しく執り行われました。第二工場(所在地:ロベルト・ボッシュ通り)に隣接する形で新設された研究センターでは、RAMPF の企業哲学を実践し、技術革新、サービス、持続可能性を追求する研究に注力しています。床面積約 5,800 平米という施設は、実験、製造、製品保管、営業を思う存分展開するだけの広さを備えています。RAMPF のような中堅企業としては、特筆すべき規模の研究施設です。

この施設の核心をなしているのが、最先端の実験室とアプリケーション開発部門です。実験室、製造、営業部門の連携により、カスタマーサービスのさらなる向上を目指します。お客様の実際のプロジェクト向けに材料と機械の組み合わせを 3 つの設備で試験し、開発に役立てています。

また、新しいイノベーションセンターの設計には、多角的な気候保護・省エネ構想が採り入れられています。その企業哲学に則り環境保全に取り組む RAMPF は、再生可能エネルギーの利用を設計の重要な柱に据えました。

環境への配慮を重視する立場から、再生可能エネルギーの利用に初めから注目しました

と、ルドルフ・ランプは述べます。新工場の屋根には約 500 枚のソラーパネルが設置され、その太陽光発電設備は系統に連係されています。さらに、地中熱利用も行われています。

2011

RAMPF サウンドとは?

2011 年 5 月、RAMPF グループ各社はサウンドデザイナーとして歴史にその名を刻みます。イノベーションマネジメントの取り組みとして、RAMPF は著名なサウンドアーティストであるピーター・フィリップ・ワイスの協力のもと、RAMPF サウンドとは?のプロジェクトに着手しました。開発、製造、営業部門の社員は「RAMPF のパワー」を収録すべく、工場、開発棟、事務棟にレコーダーを持ち込み、職場の音が描く日常風景を記録しました。ブロック材、発泡シーリング材、硬化サンプルから構成された自作の「楽器」からは、他にはないサウンドが奏でられました。入退室管理エリアやコーヒーメーカーの音も、新しいサウンドの素材として使われました。サウンドアーティストのワイスは収集された素材をミキシングして独自のサウンドを作り出しました。こうして、RAMPF ならではの雰囲気を音として捉えることに成功しました。以来、「RAMPF のパワー」と名付けられた作品は電話の保留音に使われています。

RAMPF サウンド

2012

RAMPF Dosiertechnik の第二工場

2012 年 6 月 20 日、ついに晴れの日を迎えます。7 ヶ月の工期を経てツィンマーン・オプ・ロットヴァイルに完成した RAMPF Dosiertechnik 第二工場の落成式が、政界や経済界の要人ならびにお客様を来賓に迎え、経営者一族や従業員の同席のもと盛大に執り行われました。低圧混合吐出装置に対する需要の高まりに応えるために、この物流・サービスセンターは新設されました。RAMPF Dosiertechnik 社長のベルント・ファラーは「あのとき新たな設備投資に踏み切っていなかったら、今に至る当社の発展はなかったでしょう」と、ランプ一族の経営判断を高く評価しています。当時、会社の事業がさらに軌道に乗るにつれ、設備能力の拡大が急務となっていました。

RAMPF Dosiertechnik が手がける、注型反応性樹脂の最先端加工装置に対する需要が爆発的に伸びるなか、アプリケーション開発、製造組立、倉庫の既存施設能力ではとてもカバーできない状況でした

と、RAMPF Holding 社長のミヒャエル・ランプは語ります。そこで、床面積4千平米の最新鋭工場が建て増しされました。それによって、RAMPF Dosiertechnik 社はアプリケーション開発、委託製造請負、物流の処理能力を拡大し、お客様のニーズによりきめ細かく対応するための基盤を整えます。これは 30 年以上もの RAMPF グループの歴史において 15 番目の工場新設で、2012 年までの 4 年間で既に 4 度目の設備投資でした。

2012

ルドルフ・ランプ、経営の一線から退く

2012 年 6 月 30 日、ルドルフ・ランプは RAMPF Holding の経営から退きます。その後は、息子のマティアス・ランプとミヒャエル・ランプが業務執行出資者に、 またホルスト・バーダーが取締役に就任し、国際的な RAMPF グループの舵取りを担うことになりました。また、マティアス・ランプは RAMPF Ecosystems 社(本社ピルマゼンス)の社長も兼任しました。創設者のルドルフ・ランプは経営の一線から退いたものの、新たに設けられた顧問会の会長を務めることになりました(顧問会は 2016 年に一旦、解散)。創業者の進取の精神に敬意を表し、またバトンを引き継ぐことに関して、ミヒャエル・ランプは以下のような感謝の念を述べています。

実業家である父の行動から学ぶべきことは多くあります。父は創業当初から自社の末永い存続のために心を砕いてきました。後継者のことも、その例外ではありません。私たち兄弟にすべての経営責任を移譲し、そこからは二人に独自の道を歩ませてくれました

既に 2004 年には、世代交代の布石としてミヒャエル・ランプが RAMPF Holding の取締役社長に就任しています。2007 年には、マティアス・ランプも業務執行出資者として同社の経営に加わります。その一方で、それまで RAMPF Gießharze 社長であったホルスト・バーダーが同年、RAMPF Holding の社長兼 CFO に就任します。それによって同氏は財務、企業統治、戦略的調達を統括することになります。

2014

5 大分野に対応する RAMPF グループ各社、商号を変更

2014年7月1日、RAMPF グループのコアビジネスを代表する5社は、年々拡大し続けるサービス内容ならびに事業の国際化を背景としてその商号を改めました。各コアビジネスを担うグループ会社の社名を統一的に改めることで、グループレベルでの帰属意識と各事業体の協力関係を深めたいという狙いがありました。ミヒャエル・ランプはこう説明します。

RAMPF グループの真髄は、エンジニアリングと化学ソリューションにあります。過去数年間にグループのサービスポートフォリオが大きく拡大したことを受けて、社名の変更に踏み切りました。社名を英語表記にすることにより、RAMPF が各種コンピテンスをカバーするソリューション志向型企業であることが世界市場に向けて明確に示されました。エンジニアリングと化学ソリューションの組み合わせを武器に、グループ全体として多彩な技術革新力を誇ります。そこで、各社の『コアビジネス名』に『Systems』または『Solutions』を付けて新社名としました

2016

新たなコアコンピテンス、RAMPF Composite Solutions

RAMPF Composite Solutions の設立。カナダ企業 Apex Composites の買収により、ビジネスの 6 番目の柱となる RAMPF Composite Solutions が誕生しました。同社はカナダのオンタリオ州バーリントンを拠点に、軽量複合材料を幅広く手がけています。RAMPF グループに新たにメンバーが加わることを歓迎し、マティアス・ランプはこうコメントしています。

モビリティやデジタル化といった、いわゆるメガトレンドを念頭に、グループ各社のコンピテンスの相乗効果を活かせるビジネス分野が何であるかを模索しました。そして、そのどちらの視点からも一つの結論が導き出されました。つまり、炭素繊維やガラスファイバーの製造は、 RAMPF にとって大きな可能性をもたらすビジネス分野であると考えるに至ったのです

2016

RAMPF、Innovative Polymers, Inc. を買収

RAMPF は米国ミシガン州のセントジョンズにある Innovative Polymers, Inc. を買収しました。それによって、工具製作・モデリング分野向けに画期的なポリウレタンソリューションを提供する企業を傘下に収めました。Innovative Polymers, Inc. は RAMPF の北米子会社に編入されました。同社は既に 2003 年以来、NAFTA 市場においてモデリング材、スタイリングのブロック材、Close Contour キャスティング材、Close Contour ブロック材、Close Contour ペースト材、RAKU® PUR の液状シーリング材を提供しています。

Innovative Polymers の買収により当社の製品ポートフォリオを拡大し、それまでの当社の産業部門に新しいビジネスエリアを付け加えることに成功しました

と、RAMPF Group, Inc.(米国法人)社長のユルゲン・ペンカーは説明します。さらに、Innovative Polymers, Inc. をグループに加えることで、新しい製品とサービスの開発にも弾みが付くといいます。「反応性樹脂システムの製品開発に携わって20年以上の経験をもつ同社の強みは、専門知識を備えた社員の存在です。RAMPF グループの一員となったことで、そのらの有能な社員に設備の整った実験室や試作設備を使う機会が開かれ、製品開発を牽引する原動力となります」

ポリウレタン製品やエポキシ製品は、多様な産業部門やアプリケーションで使用されます。その適用分野としては、特に自動車、電装品、電子部品封止材、建築、医療、スポーツ、余暇施設(水族館、クルーズ船、遊園地など)が挙げられます。たとえば、テーマパークで活躍するエイリアンのフィギュア(画像参照)にも、当社の製品が使われています。

2016

グラーフェンベルクに事務所建物を新設

「34 年前、まさにこの場所で上棟式が行われました。そのときは、ランプ家がグラーフェンベルクに建てた初めての建物、つまり自宅の棟上げを祝うものでした。今度設立するのは、グラーフェンベルク社屋としては9番目、グループ全体では 17 番目の建物になります」とは、マティアス・ランプ(RAMPF Holding 取締役、不動産統括)が 2 月の上棟式で述べた言葉です。そのようにして、事務所(所在地 Albstrasse)の新築を祝いました。

そこからは、RAMPF のサクセスストーリーというだけではなく、企業としての発祥地への思い入れ、地域に根ざした企業運営、同族経営の中堅企業の姿が見えてきます

その数ヶ月後の 9 月には、既存の建物に隣接する形で新しい事務棟が竣工します。この増築により、RAMPF Holding は事務所空間を 500 平米拡大します。また、グラーフェンベルク拠点全体の社員が集う、150 平米もの広々とした社員食堂が併設され、いわば「食の実験室」を備えたオフィスに生まれ変わります。

IT、ファシリティーマネジメント、品質管理、人事、法務の各部門に勤務する約 35 人の社員が既存の事務所建物から新築建物に移りました。RAMPF Holding 経営陣、すなわちマティアス・ランプとミヒャエル・ランプの取締役両名、ホルスト・バーダー取締役、そして顧問会長のルドルフ・ランプも、新築の事務所建物に新たに執務室を構えることになりました。既存の建物も引き続き企業運営に使用されます。

2017

グラーフェンベルクに工場を増設

RAMPF グループはグラーフェンベルク工場を新たに増設し、本社所在地における生産能力を拡充しました。それによって、RAMPF Tooling Solutions の製造ラインとして、床面積 4 千平米を誇る二階建て建造物が完成しました。そこでは、ポリウレタンやエポキシを原料としてスタイリングボード、モデリングボード、ワーキングボードが生産されます。新工場の完成後は、これまで RAMPF Tooling Solutions と RAMPF Polymer Solutions が共同で使用してきた既存の工場は後者専用の生産施設となります。

RAMPF Tooling Solutions と RAMPF Polymer Solutions の急成長を受けて、グラーフェンベルクの生産施設を拡充することにしました。工場の新設により、両社のさらなる成長と雇用拡大に必要となる空間を確保できました

と、RAMPF Holding 社長のマティアス・ランプは語ります。RAMPF イノベーションセンターに隣接した位置に、新工場が建てられました。そして、イノベーションセンターと同様に、新工場もエネルギー効率の向上に配慮した設計になっています。これは、持続可能性に関して RAMPF グループが掲げる高い目標に沿うものです。「新工場は省エネ設計建造物(クラス 55)として復興金融公庫(KfW)の助成を受けており、法定基準を上回る厳しい要求項目を満たしています」と、マティアス・ランプは新設備の特長を説明します。

2017

ルドルフ・ランプ、ドイツ連邦共和国功労勲章を受章

発明家、実業家、地域に根ざした活動家:ルドルフ・ランプは実業家としての功績や社会福祉的な取り組みが認められ、ドイツ連邦共和国功労勲章を受章しました。グラーフェンベルクのブドウ圧搾工場史跡で行われた叙勲式では、約 200 人ものゲストを迎え、バーデン・ヴュルテンベルク州経済相ニコール・ホフマイスター=クラウトから本人に勲章が手渡されました。ルドルフ・ランプの功績を称えて、経済相はこう述べています。

バーデン・ヴュルテンベルク州はグローバル化の波が押し寄せるなかでも産業立地として確固たる地位を築いてきましたが、その背景には貴方のような方々の貢献があります。 [中略] 貴方が創設された会社の経営は、今やご子息たちに見事に引き継がれています。そのような世代交代の成功からも、経営者としての深謀遠慮が伺われます

2019

RAMPF Korea の設立

海外子会社第5号の誕生。アジア向けにアジアで生産を開始。長年提携関係にある韓国企業 Orient Dosiertechnik との協力をステップアップする形で、混合吐出装置を専門とする RAMPF Korea を合弁会社として設立しました。RAMPF Korea 取締役社長のヨニー・オム(Yonny Eom)はこう述べています。

ここ数年間に両者の絆は一層深まり、同僚というよりは友人のような信頼感を育んできました。一致団結して RAMPF Korea の成功を築いてまいります

2020

RAMPF40 周年

2020 年、RAMPF は記念すべき 40 周年を祝います。1980 年 1 月 1 日にルドルフ・ランプが RAMPF Kunststoffsysteme GmbH の商業登記を行ってから、既に 40 年の歳月が経ちました。その間、会社は大きな躍進を遂げました。グラーフェンベルクの体育館で独り実験を重ねていた頃の「ワンマンショップ」から、900 人以上の従業員を抱える大企業に成長しました。今では、グループ全体で 3 大陸に 12 の事業拠点を設けています。そのなかで創業当初から変わらないものがあります。すなわち高い技術革新力、そしてお客様にとって最良のカスタムソリューションを追求する熱意です。また、数多くの産業分野で世界市場をリードする RAMPF 製品に対する誇りを常に抱いてきました。

2021

顧問会の設立

同族会社の優れたコーポレートガバナンスには、優れた経営陣の他に相応の統治機関が必要になります。ヴェルナー・ボルガース(会長)、ハンス=ヨアヒム・コゲルニック博士(化学顧問)、マルク・フルトヴェングラー(エンジニアリング顧問)の三人を外部顧問に迎えて顧問会を設立することにより、RAMPF グループはさらなる発展に向けて舵を切りました。今後は、顧問会が戦略的な助言によりグループを後押しします。RAMPF グループの監査・統治組織である顧問会は取締役全員の諮問機関として不正行為を防止し、将来を見据えた適切な企業判断を促す役割を担っています。

1980
1996
2003
2005
2006
2007
2008
2009
2011
2012
2012
2014
2016
2016
2016
2017
2017
2019
2020
2021

企業の社会的責任

ルドルフ・ランプ財団

「企業の社会的責任」は、内容のない単なる決まり文句ではありません。RAMPF Groupでは、企業が事業を営むには様々な関係者の協力が必要であり、責任ある行動を取ることがいかに大切かを認識しています。

RAMPF Groupは2001年、本社があるドイツのグラーフェンベルクの若者をスポーツや音楽などの分野で支援するためにルドルフ・ランプ財団を設立しました。財団を通じて、これまでに総額4万ユーロ以上の支援を行っています。